1960年代にはじまった日本の公共図書館の改革と発展は、そのスケールの大きさと内容の深さにおいて、歴史的な時代を刻んでいる。本書はこの時期に図書館員として働き、この改革に深くかかわった著者が、学び、実行し、考え理論化し、一段高い地点で再び実行する過程をくりかえしたものである。それは常に実践から生まれ、ときに論争であり、たびたび説得であったという。