ぼく・直斗には、秘密がある。触った相手の人生の残り日数が見えるんだ。その秘密をかかえながら大学に入学した春、出会ったのは黒髪の少女・美雨だった。夢を明るく語る、ちょっと変わった女の子。そんな美雨に恋をして、ぼくたちは恋人になった。けれど、ぼくが彼女にさわると300という数字が浮かび、一日ごとにへっていく……。そう、それは、彼女とのさよならまでの日数だったんだ――。