妖怪、精霊、亡霊、鬼などが出現する「この世でない」異次元の空間、それが能である。「能は分かりにくいものでも、古くさいものでもない。自由な、世界にむかって開かれた素晴らしい芸能である」という著者が、能本来の魅力、内に秘めたエネルギーを典雅に、明確に語る。