「教育虐待」とは何か? ――私がパニック障害とうつ病にかかった理由
気鋭の若手評論家として活躍する著者が、なぜ両親との「絶縁」を宣言せざるを得なかったのか?
高校一年の冬に発症以来、現在まで続いている「パニック障害」の恐怖。
それを引き起こした原因ともいえる、「教育」の美名のもとでの両親による「教育虐待」。
そして結婚を機に両親との過去に正面から向き合おうとした結果、「絶縁」という選択に至った結末……。
自らの半生をつまびらかにする衝撃の告白は、著者と同様の体験を持つ読者に向けて、逃げ方と戦い方の範を示す。
◆目次◆
第一章 父親と私──社会の下士官
第二章 母親と私──疾病と宗教
第三章 教育虐待
第四章 生き地獄──パニック障害発症
第五章 つかの間の寛解
第六章 再発
第七章 対決、そして絶縁
終 章 教育虐待の構造
◆著者略歴◆
古谷経衡(ふるや つねひら)
1982年札幌市生まれ。文筆家。
立命館大学文学部史学科(日本史)卒業。一般社団法人日本ペンクラブ正会員。NPO法人江東映像文化振興事業団理事長。
時事問題、政治、ネット右翼、アニメなど多岐にわたり評論活動を行う。
著書に『ネット右翼の終わり』(晶文社)、『左翼も右翼もウソばかり』『日本を蝕む「極論」の正体』(ともに新潮新書)、『「意識高い系」の研究』(文春新書)、『女政治家の通信簿』(小学館新書)、長編小説『愛国商売』(小学館文庫)などがある。