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  • 著者藤井幹
  • 出版社文一総合出版
  • ISBN9784829975114
  • 発行2020年11月

羽根識別マニュアル

特徴的な翼の羽根から体羽まで、拾った羽根の持ち主がわかる。新しい識別法を多数掲載,実践的な羽根識別の新しいマニュアル!
その精緻で複雑な構造が人々を魅了する鳥の羽根。本書は羽根の部位や特徴ごとにまとめた絵解き検索や,日本産鳥類のほぼ全科を網羅した羽根図鑑,日本の書籍では紹介例のほとんどない顕微鏡を用いた識別法など,1枚の羽根から持ち主を探るにはどうすればいいかを徹底解説した,羽根観察の新しいマニュアル本です。
・ 鳥の羽根の本はこれまで,種ごとに並べて絵合わせで識別するスタイルの本が大半でした。本書では形状や模様が似ている羽根であれば異なる種の羽根を1枚の写真で並べて比較・識別できるようにするといった,種の枠を越えた解説をすることで絵合わせから一歩進んだ識別法を提供します。
・ トータルで265種の鳥の羽根を掲載。また、サンコウチョウの尾羽やサケイ,ルリカケスなど貴重な羽も数多く紹介。
・基本となる羽根の部位(風切羽や尾羽,雨覆羽など)の識別についても,見た目だけに頼らず羽軸のカーブの度合いや羽根の丸みといった具体的なポイントを挙げて識別する方法を紹介。
・ 第1章は野外でよく拾う羽を対象にした絵解き検索で,「市街地でよく拾える」「形に特徴がある」「特徴的な模様の尾羽」など,8つのカテゴリーで絵解き検索を載せています。特徴をたどっていけば何の種の羽根の識別ができるのと同時に,羽根のどこが識別点になるのか,その勘どころがわかるようになり応用が利きます。
・ 2章は日本産の在来鳥(24目81科)のうち24目78科と,外来鳥の1目2科(インコ目インコ科・スズメ目チメドリ科)を加えた合計25目80科を掲載。羽根を鳥の種ごとに並べる従来の手法のほかに,識別点を踏まえて異なる種の同じ部位の羽根を並べたり,羽根の識別法についてキャプションで細かく紹介するといった,より識別に重点を置いた羽根の紹介をしています。
・ 3章は顕微鏡を使った羽根の識別について紹介しています。羽根(主に体羽)の根本付近にある綿状羽枝から細い羽枝を採取し,これを400倍程度の光学顕微鏡で見ると,鳥の科ごとに異なる形を見ることができます。24目(日本産在来鳥22目+インコ目)約50科の顕微鏡写真を紹介。(小中学校に置いてあるような一般的な顕微鏡でも観察できます。)また,通常では識別がかなり難しい体羽一枚でも,科までの識別が期待できるため,例えば動物の糞から採取された羽根1枚から,捕食された鳥を推測するといった使い方も可能です。
・ 掲載種数は「原寸大写真図鑑 羽 増補改訂版」に匹敵しますが,本の仕様の関係で羽根が原寸以下で掲載されているケースが多いです。ただそれぞれの羽根について識別点を細かく紹介していることが本書の強みで,絵合わせから一歩先に進んだ識別が可能となります。本書単独で羽根の識別に関する実践的なノウハウを得ることもできますが,「原寸大写真図鑑 羽 増補改訂版」との組み

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