本巻には「鑑賞指導2」として、白秋の没後、北原白秋の名で刊行された『指導と鑑賞 児童詩の本』を収めた。『指導と鑑賞 児童詩の本』は「赤い鳥」復活後の昭和6年、7年、8年と、雑誌「綴り方倶楽部」において展開された昭和11年より15年に至る間の児童詩の一部とそれに対しての白秋の選評によって構成されている。本巻においては、白秋の選評はすべて収録し、選評で言及されている小学児童の作品については、活字のポイントを落として収録することにした。