• 著者興津要

大江戸長屋ばなし / 庶民たちの粋と情の日常生活

「納豆としじみに朝寝おこされる」―もの売り声で始まる江戸の一日、つましさの中にも明るさを失わない長屋の人々。その「粋」と「情」の暮らしぶりは、現代人にとって、ノスタルジーと共に羨ましささえ感じさせる。本書は、江戸庶民の日常生活を川柳、落語、小説に追いながら、「九尺二間」の長屋に凝縮されているそのエネルギーと魅力を余すところなく伝える、江戸社会史の格好の入門書である。

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