• 著者セルジュ・ラトゥーシュ 中野佳裕
  • 出版社白水社
  • ISBN9784560510407
  • 発行2020年11月

脱成長

節度ある豊かな社会とは
 「脱成長という語は、概念ではない。また、経済成長の対義語でもない。脱成長は何よりも論争的な政治的スローガンである。その目的は、我々に省察を促して限度の感覚を再発見させることにある。特に留意すべきは、脱成長は景気後退やマイナス成長を意図していないという点だ」(「序章」より)
 21世紀初頭に提唱された脱成長理論は、消費社会のグローバル化がもたらす破局的な未来を回避すべく、真に持続可能な社会の構想を目指してきた。
 本書は、脱成長論の歴史や論争に触れながら、脱成長の目的、消費社会から抜け出す理由、脱成長社会への移行などを提示し、この20年でヨーロッパ市民社会の中心に起きた議論を分かりやすく解説する。
 経済成長なき「節度ある豊かな社会」とは? セルジュ・ラトゥーシュ脱成長論の集大成。

>> 続きを表示