不思議な縁に導かれ、今後も京都で暮らすと決めたれんげだったが、己の心に芽吹いた気持ちに動揺していた。 それは、8歳年下の虎太郎から向けられた好意に対する、小薄れんげ29歳の恋煩い。 複雑な感情を整理するため、れんげは虎太郎の町家を出ていこうとするのだが……。 じれったく寄せては返す二人の恋路はいったいどうなる。京都で巻き起こる恋とあやかしと甘味の不思議物語、第6弾!