「情報問題」というカテゴリーは、現代社会のあり方を考えるにしても、個人や組織・集団のあり方を考えるにしても、その他、多様な社会的事象を考えようとするときも、その分析のための欠かせぬキーワードになってきたのである。そうした観点から、現代の情報社会が抱える諸問題や情報化の実状をみるとき、その「現在」のあり様はいったいどのようにみえてくるのか。本書は、このような問題意識から編まれている。