新世紀早々の超高齢社会では、高齢者が社会システムのかなりの部分を占めることが予想されている。そこでは高齢者の能力などを集約し、いかにうまく社会に組み込むかが、明るく活力ある高齢社会=豊齢社会への鍵となる。本書は豊齢社会へ向けて地域福祉の三本柱などのシステムづくりを提案し、高齢者の社会参加を通した役割活動と生きがい・健康づくりについても具体的で積極的なライフスタイルを模索する。加えて、日本と同じく東アジアに位置する台湾の都市高齢化をとりあげ、北欧にならわない、東アジア型の総合的福祉モデルを構想する。