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  • 著者池上彰
  • 出版社講談社
  • ISBN9784065201169
  • 発行2020年11月

社会に出るあなたに伝えたいなぜ、読解力が必要なのか?

「場違いな発言や行動をしてしまう人がいるけれど、いったいどうして?」「仕事がうまくいく人といかない人の違いは何?」「すぐ人と打ち解けられる人はどこが違うの?」などなど……その答えは「読解力」。池上先生が、人生でいちばん身につけたい生きる力=「読解力」のつけ方を伝授。
間違っているのか正しいのかわからない情報が日々、押し寄せてきます。だからこそ、自分で正しい答えを出す力が必要。社会に出たらこの力こそ最大の武器です。
世界79ヵ国・地域の15歳の若者を対象に行われるPISA(ピザ・学習到達度調査)。「21世紀に必要となる資質・能力」として読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーがテストされます。読解力はそれほど重要な力なのです。
池上流ファクトフルネス! 「何がいちばん大事か」見抜く力がつくと、自分もみんなも幸せになります。
●第1章 読解力を伸ばすと生き方が変わる
この章では、「忖度力と読解力の違い」「拾い読みの危険性」「ビジネスでの成功例や失敗例」などから、読解力がなぜ大事かわかります。
●第2章 情緒と論理ふたつを使いこなそう
大人になって高校の国語教科書を読むと、小説は「情緒的読解力=人間力」、評論は「論理的読解力=多角的なものの見方」に役立つと気づくでしょう。池上先生自身もこのふたつの力でテロリストの本音を引き出した経験を語ります。またドイツのメルケル首相や小池都知事の発言、北野武さんの仕事ぶりなどから、読解力の応用方法にびっくりするかもしれません。
●第3章 読解力にとっていちばん必要なもの
クイズ王と教養のある人の違いはなんでしょう? コロナ禍でネットにはたくさん善意のデマが飛び交いました。36度のお湯を飲めば治るなど、少し考えれば「おかしい」と気づくようなデマでした。読解力にとっていちばん必要なのは知識を生かす知恵。その知恵はどう磨けばいいのか、池上先生の相手にわかりやすく伝える技術が、ものごとを理解する秘訣でした。
●第4章 読解力はいつでもどこでも伸ばせる
読解力をふだんの「書く」「聞く」「伝える」「読む」場面で伸ばすコツを教えます。わかりやすい報告書はなぜわかりやすいか、いい質問を考えるのでも力がつきます。伝える場面では、池上先生が後輩に教えた「魔法のフレーズ」を披露。ちなみに絵文字や速読は逆効果。自然と読解力がついてくる方法がわかります。
●第5章 楽しく読解力を上げるには、やっぱり読書
人を見る目をつけたり、相手の立場になれる人になるには、読書が必ず役立ちます。ニューヨーク・ヤンキースのGM特別アドバイザー松井秀喜さんも読書好きのひとり、松井さんの人を見抜く目が球団で生かされています。どんな本があなたの才能を開くのかがわかります。

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