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  • 著者古田徹也
  • 出版社NHK出版
  • ISBN9784140912669
  • 発行2020年12月

はじめてのウィトゲンシュタイン

新世代の書き手による、ウィトゲンシュタイン哲学への最上の入門書が誕生!
哲学史に決定的なインパクトを残した独創的な哲学者として、また、奇行の多い天才の典型として、比類なき評価を得ている孤高の人物について、その波瀾に富んだ生涯と独特の思索の全体像をつかむ、初学者向けの理想的な一冊。「前期」と「後期」で何が一変したのかも、「像(Bild)」という概念に沿って原典を読み解くことで正確に理解し、ウィトゲンシュタインのラディカルな思考がもつ本質的な可能性を見出す。遺稿・講義録の精密な翻訳を手掛けた経験のうえに、身近で秀逸な比喩によって、難解な原文のエッセンスを的確に伝える懇切丁寧な解説を実現した。21世紀のウィトゲンシュタイン入門書はこれで決まり!
序章 嵐のなかの道標
第一章 沈黙への軌跡 ――前期
 1節 『論理哲学論考』が世に出るまで
 2節 『論理哲学論考』とはどのような書物か
 3節 語りえないものたち①――論理
 4節 語りえないものたち②――存在
 5節 語りえないものたち③――独我論、実在論
 6節 語りえないものたち④――決定論、自由意志論
 7節 語りえないものたち⑤――価値、幸福、死など
 8節 使い捨ての梯子としての『論理哲学論考』
文献案内① 著作の生成プロセス、前期にまつわる文献
第二章 世界を見渡す方法 ――後期
 1節 哲学への回帰の道
 2節 ケンブリッジへの帰還
 3節 「像」による幻惑としての哲学的混乱
 4節 哲学的混乱の自覚を促す道
 5節 前期ウィトゲンシュタインが囚われた「像」
 6節 規則のパラドックス、言語ゲーム、家族的類似性
 7節 「形態学」という方法論――ゲーテからウィトゲンシュタインへ
 8節 創造的、臨床的、触発的
文献案内② 後期にまつわる文献
第三章 鼓舞する哲学
 1節 晩年に向かう10年の歩み
 2節 後期の主題の断片①――心
 3節 後期の主題の断片②――知識
 4節 後期の主題の断片③――アスペクトの閃き
 5節 鏡と勇気
 6節 嵐に立つ者たちに
文献案内③ 講演、日記、伝記、概説
あとがき
人名索引

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