• 著者曽我大穂 髙松夕佳
  • 出版社夕書房
  • ISBN9784909179067
  • 発行2020年12月

したてやのサーカス

「これはひとつの、社会運動です」
〓〓音楽家の一言に導かれ、私は「仕立て屋のサーカス」をめぐる旅に出た。
音、布、光がざわめき、すべてが溶け合う舞台は、いかにして生まれたか。
インタビューと対談で紐解く、舞台芸術集団の誕生と現在。
音楽家・曽我大穂とガンジー(CINEMA dub MONKS)、服飾家・スズキタカユキ(suzuki takayuki)らによる現代サーカスグループ「仕立て屋のサーカス」は、2014年の結成以来、1000年先まで残る舞台芸術の萌芽を求めて実験を続け、独自の世界観が国内外で喝采を浴びてきました。
本書では、演劇でもダンスでもライブでもなく、そのすべてでもある公演の秘密を探るべく、メンバーや関係者、さらには彼らの公演に魅了されてきたアーティストたちへのインタビューを敢行。
知られざるグループ誕生秘話や、メンバーそれぞれが「仕立て屋のサーカス」に込めた思い。そしてミロコマチコ、石川直樹、原田郁子、中嶋朋子、小金沢健人、青柳拓次、関根光才らの公演体験をとおし、「仕立て屋のサーカス」の多様な世界が立ち上がってきます。
総勢22名の語りから見えてきたのは、私たちを縛るあらゆるものから解き放つ、自由で風通しのよい「許された空間」でした。
これは、生きづらさを抱えたすべての人に贈る、自分自身の物語を生きるためのアイデアとエールが詰まったおはなし集です。

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