• Author白戸満喜子
  • Publisher文学通信
  • ISBN9784909658418
  • Publish Date2020年12月

書医あづさの手控 / 書誌学入門ノベル!

代々続く書医(書籍のお医者さん)の家に生まれたあづさは、早世した兄・葵に代わり、家業を継ぐことを決意する。しかし書籍について知識のなかったあづさは、見ただけで紙の原料がわかるふしぎな力を持った双子の妹・さくらとともに、修行に邁進してゆく――。
青春小説であり、書誌学入門でもあるという、本邦初の「書誌学入門」ノベル!
書誌学が小説という器にのり、その学問は自由に羽ばたき、猛烈な興味をかき立てるものに変貌します! 圧倒的な書物への愛が溢れ出した、いままでになかった本です。
付録として「浅利先生の書誌学講座」(全10講)を完備。書誌学の基礎もわかります。
人に話したくなる小ネタも満載。本を愛する全ての人に、必携の書です。
イラストは『国宝のお医者さん』(KADOKAWA)の芳井アキ。
推薦=延広真治(東京大学名誉教授)、大場利康(某大規模図書館員)、纐纈くり(大屋書房)。
中学生から一般の方までお読みいただけます!
いつもペン型ルーペ2本を持ち、紙の正体を即座に見破る白戸さんは、さながら女武蔵。小説仕立で書誌学への関心を高めようと創ったのが本作で、筆致は瑞々しく記述は精確無比。最上の副読本としてお勧めしたい。●延広真治(東京大学名誉教授)
読書好き、活字好き向けの小説は数あれど、和本・漢籍・朝鮮本のモノとしての面白さを伝える書誌学小説は類を見ない。これぞ真の「書物愛」小説。主人公たちの活躍と共に、古典籍を支える素材と技の魅力もご堪能あれ。●大場利康(某大規模図書館員)
書物の形態、紙の種類など〈装訂〉からその本の魅力を知る〈書誌学〉という学問の入門書。現物を知るからこそ描ける書物愛に満ちた〈書誌学〉青春ラノベが誕生です。あなたも書物文化の世界に触れてみませんか。●纐纈くり(大屋書房)

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