目次 はじめに 1 パスカルと『パンセ』 / p3 I 『パンセ』と十七世紀のフランス / p4 政治情勢 宗教 学問 思想状況 模倣と適応の世紀から綜合と創造の世紀へ 国語の純化 II パスカルの生涯 / p11 神童と父の教育法 天才少年と幾何学 青年科学者 心の世界への開眼 魂の救い 『サシとの対話』 『プロヴァンシアル』書簡と晩年 III 『パンセ』の成立と歴史 / p86 『パンセ』執筆の動機 『パンセ』初版の成立 その後の諸版 ブランシュヴィック版 第一写本優先説 2 「考える葦」 / p95 I 『パンセ』におけるその位置 / p96 ブランシュヴィック版における位置 第一写本における位置 「人間の認識から神への移行」の束 II 語句の解明 / p126 テキストと語句の意味 III 解釈のための参考資料 / p137 スボンとモンテーニュ 『パンセ』執筆前の著作 IV 「考える葦」の隠れた意味 / p153 人間の精神の偉大さと惨めさ 第三の「愛の次元」 キリストと葦 V むすび / p171 あとがき / p176