越前福井の老舗造り酒屋「日野屋」は、主の博奕好きが高じてつぶれてしまい、乳母日傘で育った子供たちも離れ離れに奉公に出されてしまう。だが、末っ子の佐吉はまだ七歳だった。内儀のお峰はそれでも、「日野屋」の再興はこの子に託すしかないと、江戸の酒問屋へ奉公に出す。佐吉は母親との約束を果たすため修業に励むが二年後、母親の余命を知ると、百三十里の道をたった独り、福井へ向かうのだった…。感動の時代長編小説!
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