万葉集の四千五百余首の歌には、同じ風土に生き続ける日本人の心が息づいている。そこには、脈打つ生命の響きがある。のびやかに麗しく、切なく悲しい、いつの世も変わらぬ生きざまがある。心に残る歌に誘われ、大和へ、東国へ、西国へ…。日本人の心に出会う旅に出てみよう。