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  • 著者中原淳 田中聡
  • 出版社日本能率協会マネジメントセンター
  • ISBN9784820728740
  • 発行2021年3月

チームワーキング / ケースとデータで学ぶ「最強のチーム」のつくり方

“すべてのひとびとに、チームを動かすスキルを! ニッポンの「チーム」を、アップデートせよ! "
あなたのチームでは、こんな病に罹っていませんか?
×「目標って何だっけ」?病
× 役割分担したはずのタスクがまったくつながらない病
× フィードバックより仲良し病
× 振り返れば、誰もいない病
× 最後はいつもリーダー巻き取り病
チームワーキング(Team+Working)
必要な3つの視点
1 チーム視点 : チームの全体像を常に捉える視点
2 全員リーダー視点 : 自らもリーダーたるべく当事者意識をもってチーム活動に貢献する視点
3 動的視点 : チームを「動き続けるもの、変わり続けるもの」として捉える視点
求められる3つの行動原理
1 Goal Holding(ゴール・ホールディング) : 目標を握り続ける
2 ask Working (タスク・ワーキング) : 動きながら課題を探し続ける
3 Feedbacking (フィードバッキング) : 相互にフィードバックし続ける
世の中は、「個人の独力だけ」では達成できない物事であふれています。世の中の物事の多くは、「一匹狼(ローンウルフ)」によって成し遂げられるものではありません。だからこそ、私たちは、他者とつながり、タスクをつなぎ、物事を達成しようとします。この世界は「チーム」で満たされています。
また世界は、大小さまざまなチームによる営み、いわゆる「チームワーク」によって成り立っています。異なるチームが重層的に重なり合いつつ、必要なタスク・作業を分担しながら、社会を成り立たせているのです。
すなわち社会は「チーム」と「チームワーク」に満ちています。
しかし「チームワーク」は、人類史上、最大の難問(アポリア)の1つでもあります。
みんなが集まれば何となくチームができ、みんなでやれば何となく「よいチームワーク」が生まれる、などということはまずありません。
どんなに優秀なメンバーが集まったとしても、お互いに、いがみ合い、最低のクオリティの仕事しか達成できない、といったこともしばしば起こることです。人が集まれば、いつだって自分の思い描いた通りにはいかず、想定外の出来事が起こるものです。
みんなのめざしている方向がバラバラだったり、リーダーだけが独走してしまったり、コミュニケーションがうまくいかなかったり、表面上はうまくいっているように見えてもどこかお互いの心が通い合っていないように感じられたり……。
皆さんがこれまで経験したチームでの出来事を少し振り返ってみても、思い当たる節はあるのではないでしょうか。
チームワークとは、ひとびとにとって必要な社会的営みでありながら、私たちの頭を悩ませ続ける「難問」の1つなのです。

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