【日蓮生誕800年】天変地異、疫病の流行……災難が続くいま、救いの道を示せるのはこの男しかいない。鎌倉中期。人々は天変地異や疫病、飢饉に苦しめられていた。僧侶・日蓮は、為政者が悪法に染まり、仏たちがこの国を去ったが故に災難が続くと結論づける。鋭い舌鋒で他宗に法論を挑むが、それは浄土宗や禅宗を重用する幕府の執権・北条氏を敵に回すことでもあった―。苦しむ民を救うため、権力者たちと戦い続けた半生を描く感動作。