生きるとはなにか、生命とはなにか、を探求する書評集読み、噛み砕き、飲み込み、考え、向き合う。生命の存在理由や生きる意味を、卓越した言語表現の中に探すというのが、本書の命題のひとつだ。だが、どうやら人類はまだその問題の解答にたどり着いていない。命や人生に関する科学的な問題や哲学的な疑問は未解決のままでも、日々は怒濤のごとく流れ、我々はその中を無様であろうと泳ぎ続けなくてはならない。(本文より)