「これは新しい形のバードウォッチングではないかと思った。アウトドアとは無関係の、ごく個人的な内界を覗き込む形の」(梨木香歩/本書「あとがき」より)。作家・梨木香歩による四季の野鳥と植物をめぐるエッセイ集。梨木が綴る鳥と草木を画家・ユカワアツコが古い抽斗の中に描く。その抽斗を写真家・長島有里枝が街に連れ出し、撮影した。言葉、絵、写真が織りなす三重奏で、暮らしに身近な自然が輝き出す。オールカラー、函入り、クロス装。