今夜もグラス片手に、謎解きに耳を傾けて。ビアバー《香菜里屋》のマスター工藤に託された、妻から夫への「最後のプレゼント」とは――。連作短編ミステリーの金字塔!解説 中江有里妻の死から一年。警察官の神崎守衛は、遺品の中から手紙を見つける。三軒茶屋のビアバー《香菜里屋》に、妻は「最後のプレゼント」を用意したという。マスター工藤が振る舞う炊き込みご飯は、妻のそれと同じ味。感傷に浸るも、料理の名を聞き愕然とする――(表題作)。連作短編の名手が紡ぐ、大人のミステリー!