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  • 著者山口路子
  • 出版社ブルーモーメント
  • ISBN9784910426020
  • 発行2021年3月

シャネル哲学 / ココ・シャネルという生き方 再生版

「シャネル哲学を、つねに自分の中心に置く必要はない、と私は思う。
 ただ、心の、頭の、体の片隅の小さなジュエリーケースにそっとしまっておくと、思いがけないシーンで、それが鮮やかにあらわれることがある。それは、そのときどきで、勇気、叱咤、決断、激励、自己肯定といったさまざまな色彩をもつ。そして、いつだってなんらかのきっかけ、そう、一歩を踏み出す力を与えてくれる。」
(序章より)
 ガブリエル・シャネル。
 ココという愛称で知られるシャネル社の創業者であり、偉大なるファッション・デザイナー。
 孤児院から人生を始め、自力で「シャネル帝国」と呼ばれる一大ブランドを築きあげ、莫大な富と名声を手にしたシャネルは、驚嘆するほどのヴァイタイティで八十七歳まで生き抜きました。
 「私はモードではなくスタイルを作り出したのです」とシャネルは言いました。
 シャネルの人生を貫くキーワードとしては「ウエディングドレスを拒んだこと」、「怒り」「復讐」「自由」などいくつかあるけれど、もっとも重要なものとして「嫌悪」があります。
 シャネルのクリエイションの根本にあるものは嫌悪の精神。
 「嫌い」という心の叫びに忠実に生きることで、シャネルは世界的規模の「特別な人」に、時代を超越する「かけがえのない人」になったのです。 
 「ファッション革命」だけではなく「女の生き方革命」をも成しとげたシャネル。
 ゴージャスな恋愛、仕事への情熱、結婚への想いを「嫌悪の精神」に富んだ「シャネルの言葉」を織りこみながら、コンパクトかつ濃密に描き出した「ココ・シャネルという生き方」(2009年刊行)の再生版。
 出版以降に明らかになった「新事実」を加え、新たな装いで美しく蘇りました。
 
 人を嫌うのはいけないと思っている人、怒ることはマイナスだと思っている人、同性の友達が少ない人、経済的な自立を願う人、自分のために生きることが難しい人、そして、いったい自分はどんな人間でありたいか、そんなことを真剣に考えているすべての人に贈る、熱くてスパイシーな一冊。

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