作家・内田康夫は、間宮という老人と出会った夜、「鞆の浦へ行きな」という謎のメッセージを受け取る。だが、その老人は間宮の贋者であったことが判明する。後日、その老人に似た人物とN鉄鋼重役が、鞆の浦でほぼ同時刻に死亡した!内田の依頼を受けて、浅見光彦は現地に向かう。瀬戸内の景勝地が抱える"光"と"影"を前に、浅見がみせる名推理とは。