カラスの生態も面白い。だけど、カラス屋ご本人はもっと面白い――。
『カラスの教科書』で大人気の動物行動学者・松原始先生が世界地図を見ながら考えるのは、
「ここに行けば、どんなカラスがいるのだろう」ということだ。
そんな松原先生がカラスを求め、日本国内を、そして世界を旅した距離は5万㎞をゆうに超える。
調査のために奥秩父や屋久島を駆け回り、冬の知床で雪の原野に身を隠すため頭から白いテーブルクロスを被る。
音楽の街ウィーンでもマレーシアのジャングルでも、その土地々々のカラスを探して探し歩く。
ときに命がけにもなりながらも――。
カラス愛と探究心に溢れ、笑いあり冒険ありの「カラス旅」エッセイ!
「カラスづくしの旅は、
読者には理解しがたいものかもしれない。
だが、カラスは魅力的な鳥だ。
そして、研究と探索の旅は、とても魅力的なものだ」(本文より)