『赤い屋根』『ピラカンサの実るころ』が話題になった著者が最後に届ける11の珠玉の短編。動物の森を舞台にした愛らしい作品、生死の境をも超える家族の絆を描いた作品など、コロナ禍を超えて、明日を生きる力が湧いてくる1冊。「目次」より・空を飛んだペンギン・森の郵便ポスト・ビワの実・赤い屋根・不思議なめがね・トマトの女王様・五時の電話・ぼくらの川をダンプが走った ・月に昇ったウサギ・ライバルをこえて・赤いバトン・あとがき