"日本文化は花を生けることから始まった。山里での暮しから必然に生まれる花の姿を四季を通じて追う。福森雅武氏の花には、日本人が仏教や茶の湯に出会う以前に見ていたであろう景色、都で醸成された“いけばな""という文化以前の、もっとプリミティブな花の景色が宿っています。花は神の意志を示すメディアである。そのことを観る者に呼び起こす力が、福森氏のしつらえる花には潜んでいるように感じます。寄稿:高橋睦郎(詩人)、田沼武能(写真家)、小堀月浦(大徳寺龍光院住職)"