私たちが「善く生きる」ための道を
賢者たちとの対話(ディアロゴス)で示す。
ヤマザキマリ初の対談集。
養老孟司、竹内まりや、中野信子、釈徹宗、棚橋弘至、パトリック・ハーラン、中村勘九郎、平田オリザ、萩尾望都、内田樹、兼高かおる
漫画のみならず、TVコメンテイター、文筆活動など縦横無尽に活躍するヤマザキマリ。世界各国を渡り歩いて得た知見は、歴史、文化、スポーツ、科学、政治、経済、宗教などありとあらゆる分野に及ぶ。その彼女が多彩な識者との連続対談に挑んだ。
コロナ禍に世界が翻弄される中、私たちはどうすれば「善く生きる」ことができるのか。養老孟司、竹内まりや、中野信子、釈徹宗、棚橋弘至、パトリック・ハーラン、中村勘九郎、平田オリザ、萩尾望都、内田樹、兼高かおる、という多様な識者との「対話」によって、寄る辺なき世界の行方を示す、ヤマザキマリ初の対談集。
●目次
はじめに
第1回 養老孟司 世界は予測不能、だからおもしろい
第2回 竹内まりや 私たち表現者はアスリートである
第3回 中野信子 脳科学が解き明かす運動と人間の秘密
第4回 釈徹宗 過剰な欲望をコントロールする身体のスキルとは
第5回 棚橋弘至 「善く生きる」ためにプロレスを観よう
第6回 パトリック・ハーラン なぜ人間はハイになることが必要なのか
第7回 中村勘九郎 生身の感動がもたらす爽快感
第8回 平田オリザ アフターオリンピックの日本が向かう先は
第9回 萩尾望都 今、この世界を鎮めるために
第10回 内田樹 成熟しなければ生き延びられない
特別編 兼高かおる 旅は地球とのランデブー
おわりに
●著者プロフィール
ヤマザキマリ
漫画家・文筆家。東京造形大学客員教授。1967年東京都生まれ。1984年にイタリアに渡り、国立フィレンツェ・アカデミア美術学院で油絵と美術史を専攻。エジプト、シリア、ポルトガル、アメリカを経て現在はイタリアと日本に拠点を置く。1997年漫画家デビュー。2008年連載開始の『テルマエ・ロマエ』が空前の大ヒットとなり、2010年第3回マンガ大賞、第14回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。漫画作品では他に『オリンピア・キュクロス』『プリニウス』(とり・みきと共著)など。評論・エッセイでは『ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論』『国境のない生き方』『ヴィオラ母さん』『パスタぎらい』『たちどまって考える』などがある。