「豚や牛はどうやって屠るの?」「内臓(ホルモン)はどうやって取り出すの?」「屠畜の仕事は楽しいの?」。屠場歴34年のベテラン職人が、屠畜の方法から差別の問題まで、屠畜にまつわる様々な疑問に答えます。小学校高学年~。
〔著者の言葉〕
日本の社会には、「屠畜」という仕事を否定的に捉える人たちがたくさんいます。「イヤイヤやっているんじゃない?」という人もいます。しかしそれは、屠場の仕事をよく知らずに、私たちを差別しようとする不当な考えです。
屠畜の現場で働いている私たちは、屠畜の仕事のことを、「高い技術を必要とする誇りの持てる仕事」「とてもやりがいのある、楽しくて面白さのある仕事」だと思っています。こうした私たちの気持ちや屠畜の仕事について、みなさんに理解していただきたいと思い、私は本書の執筆を決心しました。