日本社会は人間ではなく〈立場〉でできている。 立場を離れ、「私」と「世界」を直接に結び付ける画期的歴史論。
・「タテ社会」や「空気」を超える新たなキーワード=「立場主義」。これは江戸時代までの「家主義」に代わり、明治期の徴兵制、満州国と第二次大戦、そしてバブル経済によって育てられた論理である。 ・自分と他者の立場さえ守れば共存して生きられる国「日本立場主義人民共和国」に生きる私たち。社会と人間を消耗させ、健全な思考を見失わせるこの価値観はどのように形成され、どんな弊害をもたらしているのか。 ・立場主義は原発事故とコロナ禍によって終焉に向かいつつある。今こそ必要なのは、古くからの「無縁」の世界への回帰。 ・著者の至った境地 は「〈立場〉を離れ、馬と暮らそう」! ひとりひとりが、直接に世界と結びついた「私の世界史」の中を生きるために。
※動画講義つき。内容の解説や執筆の背景、読み方のヒントなどを著者自ら紹介します。(URLは本書内に記載)