大至急、江戸に戻れ!
寒九郎らに緊急指令。重大な変事が出来か?
それぞれの思惑で寒九郎を追い詰めてくる土蜘蛛一族、卍組、旋毛組。
次第に明らかになる真実のなかで寒九郎がいよいよ動きはじめる。
白神山地で谺一刀流に磨きをかける北風寒九郎。
谺仙之助の血統を根絶やしにせんと寒九郎を追う者たちの理由とは?
北の地でも開港を目論見、利権を得ようと幕府内に蠢く隠謀の数々。
闇から放たれた追手の影は寒九郎とその縁者を追い詰めてくる。
ついに叔父・真之介にも迫る魔の手の存在を知り、江戸に戻った寒九郎を待ち受けていたものとは……?
◆ 著者について
森 詠 もり・えい
栃木県旧大田原町出身。那須地方に育つ。
東京外国語大学卒。主な著作に『振り返れば、風』『燃える波濤』『雨はいつまで降り続く』『夏の旅人』『冬の翼』、戦争小説『日本朝鮮戦争』、
警察小説『横浜狼犬』『清算』、青春小説『オサムの朝』『少年記オサム14歳』『那珂川青春記』『日に新たなり』『はるか青春』『パートナー』等がある。
歴史時代小説『七人の弁慶』や『坂東三国志』も書いている。
本書は既刊の「忘れ草秘剣帖シリーズ」「剣客相談人シリーズ」(全23巻)とは趣きを新たにした、第3シリーズ。
◆ 好評既刊
剣客相談人 全 23 巻
忘れ草秘剣帖 全 4 巻
( いずれも二見時代小説文庫 )