①35歳女子主張の9級高次脳機能障害は意識障害認められず脳の器質的損傷を示す画像所見もない等から否認し自賠責同様14級頸部痛等を認定した ②31歳男子の自賠責非該当の左眼視力障害を8級認定し併合7級後遺障害を認め、見かけ上の減収のない逸失利益を67歳まで45%の労働能力喪失で認定した ③減収のない44歳男子公務員の自賠責14級左肩痛を12級左肩関節機能障害等と認め実収入を基礎に23年間14%の労働能力喪失の5割で後遺障害逸失利益を認定した ④47歳男子主張の右腓骨神経麻痺は通常人が疑いを差し挟む余地があり高度の蓋然性が証明されていないと事故と右足関節機能障害及び右足指機能障害との因果関係を否認した ⑤追突された46歳男子主張の12級13号右上肢しびれ等は客観的・他覚的所見の裏付けないと自賠責同様14級9号認定した ⑥自動二輪車で停止中に後退乗用車に衝突された30歳代男子主張の12級13号右手関節TFCC損傷を自賠責同様14級9号右手関節痛と認定した ⑦センターオーバーした対向普通貨物車に衝突され右肩腱板断裂から10級右肩痛・右肩関節機能障害を主張する49歳男子の軽快した症状が受傷から半年後に悪化は本件事故による受傷と認められないと後遺障害の残存も否認した ⑧信号停止中に被告車両に追突された本件事故は紙一重のところで接触を免れることができなかった追突で原告車両が受けた衝撃は極めて軽微であったと原告の受傷を否認した ⑨幅員約3.6㍍道路でY普通貨物車と右側走行77歳男子A自転車との接触はY貨物車は追い抜きを差し控えるべきであったとA自転車の過失を否認した ⑩路外から幹線道路に右折進入した被告乗用車に衝突された右方幹線道路を直進中の原告乗用車の過失を1割と認定した ⑪X冷蔵冷凍車の休車期間中に稼働を補う車両の存否等が不明から遊休車が不存在とは認められないとしてX会社の休車損害を否認した ⑫Yのスマートフォンによる自動車保険の契約始期は契約確認メールを消去してしまうなど理解し難い行動からも事故発生の翌日と認定し甲損保の保険金支払い義務を否認した ⑬原告改造車両が未明の水路に転落したとの車両保険金請求は転落時に原告が車内にいなかった蓋然性が高いとし本件事故は原告の故意によって作出されたと請求を棄却した ⑭自動車販売業等を営む原告営業所が事務所荒らしに遭って鍵を窃取され、展示場から本件車両の盗難は原告以外の第三者が持ち去ったと断ずることはできないと保険金請求を棄却した