人にとっての〝おいしさ〟は、野生にとっての不幸なのか
歴史、神話、地理学……深い学識を備えた環境人類学者が、世界各地で食用にされている野生動物をめぐる旅に出た。
アフリカの密林に横行する野生肉の違法取引を追い、世界的に有名なレストラン「NOMA」で蟻を食べ、愛する人とスウェーデンの森でヘラジカを屠る--。
文明の恩恵に浴しながら天然の獣肉を過剰に追い求めた結果、私たちが得たもの、失ったものとは……。
グルメの行き着く先を体当たりで探求する、思索に満ちた冒険ノンフィクション。
--「美食」の先にあるものとは何か?
《本書に登場する野生の食材や料理》
? ヘラジカ肉バーガー
? NOMAのフルコース
? 墓地で採るニンニク
? 猪
? ロブスター
? 牡蠣
? ハチミツ
? アオウミガメのスープ
? 羚羊(カモシカ)
? センザンコウ
? オオトカゲ
? ナイルワニ
? バイソン
? バッファロー
? 山羊
? ヤマアラシ
? 毛虫のソテー
? 駝鳥
? エルク
? アンズタケ
? アナツバメの巣のスープ……他多数。