『震える牛』『ガラパゴス』著者の原点!
大和新聞東京本社の遊軍記者である宮沢賢一郎は、東日本大震災後、志願して仙台総局に異動する。沿岸被災地の現状を全国の読者に届けるため、「ここで生きる」というコラムを立ち上げた。そんななか、宮沢とも面識のある県職員が、東松島の仮設住宅で殺害された。被害者の早坂順也は、県職員という枠を越えて、復興のために力を尽くしてきた人物だった。早坂は亡くなる直前まで、被災地の避難所の名簿を調べていたという。 舞台は、石巻、釜石、陸前高田--。著者渾身の鎮魂と慟哭のミステリー。
【編集担当からのおすすめ情報】 解説は、『遺体』の著者、石井光太氏、 文庫版解説は、岩手県盛岡市・さわや書店フェザン店の松本大介氏です。 東日本大震災から五年、 いまこそ手に取っていただきたい小説です。