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  • 著者大平悠麻
  • 出版社総合科学出版
  • ISBN9784881818817
  • 発行2021年5月

おもしろい石と人の物語 / ヒトが鉱物に作用し、鉱物もまたヒトに作用する

──現役の高校理科教師が綴った、高校生にも、そして大人にも面白い鉱物にまつわる様々な話──
私たちは鉱物に取り囲まれています。朝起きたときの歯磨きから、ペットのトイレ、スマホから車まで、鉱物によって私たちの生活は支えられています。そして、その研究開発によってさらに生活は安全で豊かになっていきます。
それなのに、人々は鉱物についてまったくと言っていいほど無関心です。私(著者)は現役の高校理科教師ですが、生徒たちのほとんども、地学ことに鉱物の授業になると注意力が散漫になります。
なぜでしょうかと問うまでもなく、それは「つまらないから」に尽きるでしょう。
ですから、ここに知れば知るほどおもしろくなる鉱物の話をまとめてみました。
幸不幸はともかく、人類は鉱物を利用して現代のような科学文明を築き上げることができました。数学も物理も化学も、鉱物の理解を深めようとしたところに起源があります。
一方で、鉱物がどこにどれくらいあるのかが、人類の歴史をつくってもきました。
石炭や石油が採れるところ、ダイヤが採れるところ、ヒスイ輝石が採れるところ、レアメタルが採れるところ、金や銅が採れるところ、ラピスラズリが採れるところ……。
それは民を統べる支配者にとって何よりも魅力的な土地です。ですから、それを巡って幾多の戦争が起きました。人類の歴史は資源を巡る戦争の歴史です。人類は土地が欲しいのではなく、鉱物という資源の採れる土地が欲しかったのです。
それほどまでに重要な鉱物と人類との関わりを様々なテーマから綴って読み物としてみました。

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