日本人は木と植物で暮らしの文化を創り上げた――世界有数の樹木環境のもと縄文時代に誕生した木の文化は、どのように日本を代表する文化となったのか?
自然の奇跡が日本の好環境を生んだ/建築美術の傑作五重塔は誰が創ったのか/襖絵・茶道・華道などの芸術文化も木との共生から発展した/等々、独自の視点で考察する木の国の文化史。巻末に資料年表[日本人が木を植えた歴史]を掲載。
西洋は石で住居を造ったが、日本人は木と植物で暮らしの文化を創り上げた――まさしくそれは無形文化遺産!
本書で探訪する「建造物木工・修理」「建具製作」など【伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術】が2020年12月 ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
この「伝統技術」は日本独自のもので、飛鳥時代の寺院建造に始まっています。→詳しくは本書第2章「古代文明開化の槌音が響く」ほか。