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  • 著者中村圭一
  • 出版社創元社
  • ISBN9784422430423
  • 発行2021年7月

たくましくて美しい糞虫図鑑

「糞虫(ふんちゅう)」をご存知ですか?
小さな宝石のようにきらりと光る美しい姿で、
ひたすら野生動物の糞を運び、食べ、
糞の中で一生を終える森の掃除屋さん。
ファーブル昆虫記でおなじみ
スカラベ(フンコロガシ)も糞虫の一種です。
日本には約160種類の糞虫が生息していますが、
そのうち40種がいるといわれる奈良公園は
「糞虫の聖地」と呼ばれ、
神の使いである鹿が落としていく1日1トン(!)もの糞を
聖なる糞虫たちがせっせと片付けています。
幼い日、故郷の奈良で糞虫に出会って一目ぼれ、
以来ずっと糞虫に夢中なフン虫王子こと
「ならまち糞虫館」館長の中村圭一さんは、
50代でついに脱サラして
糞虫専門の博物館を建ててしまいました。
本書は、そんな中村館長ならではの視点で
読む人を糞虫の世界へと誘う、糞虫ガイドです。
この本を片手に、
館長と共に糞虫発見の旅を
お楽しみいただけましたら幸いです。
●環境配慮型書籍●
FSC認証、グリーンプリンティング、植物性インキ使用
◆ポイント1:糞虫初心者から上級者までわかりやすく読める
1章では、糞虫とはいったいどんな虫なのか?
Q&A形式で解説します。
2章では実際にどんな糞虫がいるのか、
日本と世界の糞虫約70種類を
図鑑形式でご紹介します。
3章では糞虫が見つかりやすい奈良公園のスポット、
また糞虫館ができるまでの道のりと糞虫館ガイド、
観察や飼育のコツなどを解説しています。
◆ポイント2:超個性的な研究者の姿とその歩み
人はなぜ小さな生き物に惹かれるのでしょう?
そしてなぜ大人になるにつれて
その気持ちを忘れたり
表に出さなくなったりするのでしょう。
少年時代の思いを胸に
一度は会社員になったものの、
再び夢を温め直して場をつくる。
それは誰もができることではありませんが、
経験者の言葉に触れて夢を叶えたり、
幼い頃を思い出したり、
生きていく上で何かヒントが
生まれるかもしれません。

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