将軍吉宗から大目付を拝命した松波家当主・三郎兵衛正春。蝮と綽名された戦国の梟雄斎藤道三の末えい裔といわれるが、見た目は若くもすでに古稀を過ぎた身である。しかも吉宗は本気で職務を全うしろと。「悪くはないな」──冥土まであと何里の今、三郎兵衛が性根を据え最後の勤めとばかり、大名たちの不正に立ち向かっていく。痛快時代小説!
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