“絆”というの名のもとに優しさを差し出されると、黒田カナは「仲間になれない」と思ってしまう――。そして警察官なら誰しもが持つはずの正義の心と、番記者、住人、被害者……それぞれの正義。これは、いくつもの正義が交錯する中で事件を解決するために、不作五人衆の一人とされた彼女が、自分の「正義」を貫き通していく物語である。