忘れていませんか? 栄養・食事と薬の関係
多くの疾患において,治療の柱となる役割を薬物治療が担っています.しかし,そもそも,患者さんの健康や活力を支えるのは食事(栄養)を中心とする生活習慣です.食習慣や内容が整っていてこそ,薬だって十分な治療効果を発揮できるはずです.本特集は,薬局の業務では意外と見落としがちな栄養・食事と薬の関係,そして服薬指導にかかわるポイントを改めて整理して,一歩進んだ患者さんのサポートができる薬剤師を目指す1冊です.
Ⅰ.ヒトは食べられないとどうなっちゃうの?
1.かいつまみ! 栄養と代謝の生理学
2.食べられないとき(1):健康への弊害
3.食べられないとき(2):治療への弊害
4.食べられないとき(3):(長期的な)運動能力・生活への弊害
Ⅱ.疾患や症状にまつわる 食べられません! のめません!
1. 短期的または一時的な症状・疾患
2. 心身の機能低下・不調
3. 慢性疾患の病期進行と食事・栄養
4.治療の影響
Ⅲ.服薬指導に役立つ食習慣とくすり
1. 食習慣や服用のタイミングに影響を受けるのはどんなくすり?
2. 食習慣や消化・排泄に影響を与えるのはどんなくすり?
3. 服用のタイミングを変えてもよいくすり,変えられないくすり
Ⅳ.栄養と服薬のお悩み相談室
1. のみ合わせにまつわる栄養とくすりのギモン
2. 疾患にまつわる栄養のギモン
3. 健康管理にまつわる栄養のギモン
4. 用法にまつわる服薬のギモン
[column]
・経鼻・経管栄養の意義
・がん悪液質ってなに?
など
・Rp.+(レシピプラス)とは?
患者さんの薬物療法のサポートをもっとしたい,ちょっと頑張りたいという医療スタッフを応援する,年4回発行の季刊誌です.毎号1つのテーマ(疾患や薬剤)を取り上げ,「薬物治療」を理解するための知識や,実践するためのスキルアップポイントを “やさしく・くわしく・強くなる!” をコンセプトに,専門家として臨床現場で活躍中の執筆陣がわかりやすく,丁寧に解説します。オールカラーでわかりやすく,イラストとともに「わかった!」をモノにできる「入門専門誌」です.