「針と糸とでモノマネをしている。愛嬌と敬意をちくちく刺繍していく。好きな気持ちで針が動いている。」(糸井重里さんの帯文より)
雑誌やWEBで活躍中で、帽子やブローチなどの作品を展覧会やネットで販売すると即完売になる人気刺繍作家・小菅くみさん。
刺繍の技術やセンス、表現力のすごさはもちろん、その作品から溢れ出す対象への愛情とユーモアが、多くの人の心をつかんでいます。
本書は、そんな小菅くみさんの初めての書籍です。
小菅さんがよく作品のモチーフにしている「どうぶつ」「たべもの」「ひと」をテーマに、毛並や質感や表情を見事に再現した刺繍作品をたっぷり紹介しています。
小菅さん愛用の道具や基本のステッチ、「猫ブローチの作り方」をわかりやすく解説するページもあります。
後半には、この本で紹介した作品を読者が再現できるよう「図案と縫い方、糸番号」を掲載し、作品集として眺めるだけでなく、実用書としても使える本になっています。
自分でも作ってみたくなる、かわいくて楽しい作品が満載です。
「刺繍は、器用で無くても、どこに居ても、少しの道具さえあれば気軽に始められる手仕事です。一針一針時間をかけて刺すひと時は、穏やかで愉しく、また集中力も高まるので心がとても整います。少しずつ刺していき、世界にたった一つの作品が完成した時には何事にも代え難い喜びがあります。改めて『手仕事』の素晴らしさに出会えるのです。」(「はじめに」より)
【どうぶつ】犬、猫、パンダ、カワウソ、ハシビロコウ、ライオン、ゾウほか
【たべもの】ハンバーグ、カレー、ぎょうざ、あじのひらき、あんみつほか
【ひと】西郷どん、龍馬さん、モーツァルト、クレオパトラ、野球少年ほか