きりえやの高木亮氏が長らく作り続けてきた「偽本ブックカバー」の単行本化。『罪と罰』『人間失格』などの各国の著名な文学作品名を『罪と獏』『人間ひっかく』ともじった切り絵と、そのもじりから連想される架空のあらすじをまとめた作品集である。
高木氏のかわいくておかしい切り絵と絶妙な〓の世界は、これまで多くのファンを魅了してきた。
今回の書籍化にあたっては名作文学のブックガイドとしての側面を果たすため、各章末には原作本のあらすじを書誌情報とともに紹介。
文学史を学ぶ学生から文学好きな年配の方まで幅広く楽しめる本を目指し、最終的にはこの本を通じて読者に世界の名作のおもしろさを知ってもらえる本にできればと願っている。