作家・王谷晶さん(『ババヤガの夜』ほか)感嘆!
まさにシスターフッドどまんなか。
これこれ、こういうのが読みたかった!
という感動に胸躍らせながらページをめくった。
――王谷晶
ハンマーを持つ殺し屋から逃げる3人の女。
米英仏のミステリー界が推す新人が放った逃走と感動のシスターフッド・サスペンス。
私、人を殺してしまった――
言い寄ってきた老人を灰皿で殴り倒した未亡人リナは、倒れ伏した相手を前に愕然とした。マフィアの大物だった夫を亡くした彼女には、頼れるのは娘しかいなかった。だが娘の家へ駆けこんだリナを待ち受けていたのは、ハンマーを持つ殺し屋の襲撃。娘の愛人がマフィアの取引を襲撃し、金を強奪したというのだ!隣家に住む元ポルノ女優ウルフスタインと高校生の孫娘を道連れに、リナの逃避行が始まった――
気鋭のミステリー作家が女たちの絆を描く傑作。
「友情って最高のロマンス」 という言葉が、 この物語のテーマの一つなのかもしれない。(略)ドライでなおかつ熱いところもある女の友情は、 まさにシスターフッドどまんなかという感じ。 (略) とにかく
女がかっこいいのだ。ハードボイルドが男の専売特許でないことに世の中が気付き始めて久しいが、 美女スパイでも私立探偵でもない街のそのへんに居る女同士のハードボイルドが一番しびれる。
これこれ、 こういうのが読みたかった! ――王谷晶(本書解説より)