• Author石沢麻依
  • Publisher講談社
  • ISBN9784065241882
  • Publish Date2021年7月

貝に続く場所にて

第64回群像新人文学賞受賞。
第165回芥川賞候補作。
コロナ禍が影を落とす異国の街に、9年前の光景が重なり合う。静謐な祈りをこめて描く鎮魂の物語。 
ドイツの学術都市に暮らす私の元に、震災で行方不明になったはずの友人が現れる。人を隔てる距離と時間を言葉で埋めてゆく、現実と記憶の肖像画。
(群像新人文学賞 選評より)
記憶や内面、歴史や時間、ここと別のところなど、何層にも重なり合う世界を、今、この場所として描くことに挑んでいる小説 ーー柴崎友香氏
人文的教養溢れる大人の傑作
曖昧な記憶を磨き上げ、それを丹念なコトバのオブジェに加工するという独自の祈りの手法を開発した ――島田雅彦氏
犠牲者ではない語り手を用意して、生者でも死者でもない「行方不明者」に焦点を絞った点で、すばらしい。清潔感がある。 ーー古川日出男氏

>> 続きを表示

Recently borrowed books by this book borrower.

  • 怪しくて妖しくて
  • 父の詫び状 新装版
  • 天国までの百マイル 新装版
  • 星の子
  • おれのおばさん
  • ときどき旅に出るカフェ
  • 葉桜の季節に君を想うということ
  • 神去なあなあ夜話
  • アタラクシア
  • 赤い指