モモヨは小学三年生。オイモはモモヨの家の犬のこと。オイモはときどきいなくなるけど、いつも暗くなるまえに帰ってくる。それが、その日は夜になっても帰ってこなかった。でも心配してるのはモモヨだけ。みんななんでか気にしてなくて。そこにいること、もうそこにはいないこと、ほんとうのこと、ゆめのこと。すべての境目が浮かんでは消えながら、『つみきのいえ』の加藤久仁生の絵とともに紡がれる、ときどきとえいえんの物語。