「ライバルは増えているのにお客様は減っているのだから、どんなに厳しくても戦い続けるしかない。あなたも、そう諦めているかもしれません。しかし、それは正しいのでしょうか。私は、そこに明確な『NO』を突きつけるために本書を書きました」――
圧倒的な買い手市場が形成され、過酷な“レッドオーシャン”での競争を余儀なくされている小売業、サービス業。その実態を熟知し、苦境を脱出するソリューションを提案し続けてきた著者は、「今こそ、仕事のやり方を根底から見直す時だ」と説きます。
「顧客を増やすための値下げ→利益なき繁忙→さらなる値下げ」という悪循環を断ち切り、ブラック企業化の危機から抜け出すためのキーワードは「エンゲージメント」。消費者との間に“特別なつながり感”、いわば絆(エンゲージメント)を築き、「お客様から選ばれる店」に変身していく。著者はその起点となるのが、「友人や同僚にこの店の利用を勧める可能性はどれぐらいありますか?」「友人や親族にこの店を働く場所として勧める可能性はどれぐらいありますか?」という2つのシンプルな質問だと教えます。
ブルーオーシャンで悠々と幸せな商売をするために、店長、マネジャーの皆さんにぜひ読んでいただきたい1冊です。