まず、劇作家・中央教育審議会前会長である山崎正和先生のご講演を最初に配し、続いて、一三の論考を並べました。このうち、最初の二つは総論的なもので、それに続くものは各論的なものです。すなわち、前者はどの学問分野にも共通する教養についての論考であり、後者は執筆者たちが専門にする分野における教養についての論考です。そして最後に、本書におさめられた数々の論考から演繹される「気付く力としての教養」についての総括的論考を配しました。