裏の体育とは日本の伝統文化を核に直感と体験によって打ち立てられた民間健康法・鍛練法のことである。対する表の体育は、西洋科学に基づいた医学や学校体育。本書では、スポーツや介護、音楽などの各界が注目する著者が、現代の身体観の常識を覆す「裏の体育」の世界を検証する。表と裏の接点である武術を語りつつ、肥田式強健術創始者・肥田春充を紹介。日本人の身体を育てる「体育」のあり方を考える。