理系学部で日本古典文学を教える異色の学者探偵が、
言葉だけから紡ぐ純粋推理&フィールドワーク!
「ネズミの靴も持って来て」
――謎が誘う秘密のひととき
「ネズミの靴も忘れないで持って来てよ」御牧咲は、大学レポートの題材に、十二支にちなむ十一の神社に守られた、こぶし野の街を選んだ。夏休みも終わろうとしているその日、駅に降り立つや〝ネズミ〟に纏わる不思議な言葉を耳にした咲は、続けて干支がらみの事件に遭遇する。その都度、恩師の矢上教授と推理する意外な真相は?日常の謎を満載の本格ミステリ登場!
『矢上教授の「十二支考」』改題作品